パフォーマンス・フリーダイビング・クリニック受講ルポ
去る9月18日―21日の4日間、ファンタスティケリア主催のパフォーマンス・フリーダイビング・クリニック(PFDC)講習を和歌山で受講してきました。
講師はAIDA理事のカーク・クラックと、現・コンスタント女子世界記録ホルダー(−78m)のマンディ・レイ・クルックシャンクをカナダからお招きする、というフリーダイバーなら生唾の布陣。カークはパフォーマンス・フリーダイビングというチームを主催し、メンバーにはマンディの他に、チェコ代表のマーティン・ステパニクなどもいます。当初はカーク&マーティンが講師として来日する予定でしたが、マーティンが自分のアテンプトを急遽計画してしまい、マンディと交替となりました。
(マーティンはそのアテンプトで、−103mのコンスタント世界記録を更新しました)
ファンタスティケリアは、カークを日本に呼んで講習してもらおう!という話を半年ほどで実現させてしまう馬力あるチームです。関西方面にも点在しているフリーダイバー達のコアとなるグループが出来つつある感じです。
講習の方は座学講習・プール講習・海洋講習の3本立て。講義では、フリーダイビングに関するテクニックやトレーニング方法から、物理学・生理学・心理学など、またセキュリティのノウハウなど、多岐に渡りました。特にテクニックについては、年々アップデイトされているようで、海外で受講済のスタッフも「全然内容が変わってる、、、」とか。ただ、カークはいわゆるUSAスタイルで、アプネアアカデミーなどのヨーロピアンスタイルとは、微妙にスタイルが異なるようです。好みもあると思いますが。
プール講習は白崎海洋公園のダイビング講習用プールで。知る限りでは、日本で一番立派な講習用プールではないでしょうか。そこでスタティック、ダイナミックのトレーニングと、セキュリティのシミュレーション。須川は体系的なトレーニングはした事ない事もあってか、スタティックでは自己ベスト3’00”→4’15”と、大幅に記録が伸びました。他の受講生も同様に自己記録を延ばした模様です。数字が延びていく楽しさ、というのも少し実感できました。
海洋講習は白崎の海で。初日はー20mの海でのフリーイマージョン、コンスタントの練習。2日目はー30mをターゲットダイブとする予定でしたが、海況不良の為、やや湾内のー20mくらいのところでの練習。こちらも姿勢の取り方や、耳抜きのテクニック(うまく実践は出来ませんでしたが)などを丁寧に教えてくれました。
カークは普段はかなりお茶目な感じ。マンディは学校の先生のようで、最初はやや堅かったですが、しだいに、キュートな面も見せてくれました。受講生、スタッフ共に(マーティンには悪いですが)「マンディで良かったー」という声続出。どちらもわかりやすく、やさしい講習でした。
また、22日にはオプションとして紀伊大島・須江に移動し、フロートと共に黒潮に流されながらドリフトしていく、というブルーウォーターダイブも楽しみました。カークとマンディももちろん参加。ここではスタッフとしてもバックアップしてくれた水中写真家の赤木正和氏が、2人の水中での様子をハイビジョンカメラで映像として収めました。
須江で解散後、翌日カークとマンディは金閣寺を観光してから、無事帰国の路についたそうです。
次回の日本での講習があるかどうかわかりませんが、、、、受講する価値は多いにアリです。(カナダではやってるそうです。英語が堪能な方はそちらでも、、、)http://www.performancefreediving.com
( text by h.sugawa )
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