スレイヤーズメイン作監陣は互いの作風を口さがなくけなしあって楽しい時間を過ごしております(笑)。
もちろん互いに尊重しあっているのは言うまでもありませんけど(笑)。
スレイヤーズぐらい作監の個性が輝く作品は珍しいです。キャラデザ宮田氏の「おめーら、もっと似せろー!」という絶叫が空しく響くのでした(笑)。
上の画像はスレイヤーズにタツノコ風のスタイルを持ち込んで、現場に新風を巻き起こした戸部さんの
描く「タツノコ調スレイヤーズ」の落書きです。
ああ、大人っぽいアメリアが特にラブリーですね。
二話の作監・演出がももうすぐ終わります。事実上初演出になる今回の二話。実は一話より少しだけ早く
インをしてから死闘三か月。先の見えなかったレースみたいな感じがするんですが、それもほぼ終わりが
近づいてきて不安いっぱいな今日この頃(笑)。見て下さる皆さんが面白いといってくれたら最高です。
今回新キャラが出てきて、そのキャラの性格が分かりやすそうで分かりずらかった。
これからの話の展開によってどのような成長をしてくれるか、または活躍をしてくれるか非常に
楽しみです。
マルチナのようにすみっこ(笑)に扱われないようなキャラになることを願います。
マルチナってなぜか画面の隅が似合ったんですよ〜。セリフがないときは特に(笑)。今回の3ではまたまたアイキャッチの作画を担当します。間に合うのでしょうか。オープニングよりも
先に出来上がれば幸いです(笑)。
宅急便を利用して、地方でスレイヤーズの原画を描いているスタッフの「落書きスレイヤーズ通信」です。
現場に発送便が届く度にこの楽しい落書きが入っていて、そのつどスタジオの壁に掲示したりして、現場で
評判になっています。この作者は東京の現場に熱烈なファンがいるほど愛らしいリナを描いてくれます。
連作アニパロマンガあり、日々のつぶやきあり、総作監の宮田さんや加藤さんへのメッセージありと、
バラエティに富んでいて、飽きさせません(^-^)。
この猫耳リナは監督さんがえらく気に入っています。
加藤洋人作監に強制インタビュー(笑)
マスター
えーと、猫南蛮亭に作画監督の加藤洋人が訪れてくださいました。これ幸いと
私、マスターがインタビューを試みて見ました。
えー、ではあらたまりまして・・・スレイヤーズというテレビ作品に参加したきっかけは?
加藤
宮田さんが無理やり誘い込んだんです。
ホントのところは、一度テレビシリーズの作画監督を経験したかったというのが本音です。
実はスレイヤーズの3話が初作画監督だったんです。
マスター
無印のころからスレイヤーズに参加されていますが、何話を担当したのか教えてください。
加藤
無印は3話、8話、17話、25話です。
マスター
無印で印象に残った話数は何ですか?
加藤
やっぱり17話ですね。25話と17話は比較が難しいのですが、インパクトがあったのは
17話ですね。
ま、宮田さんにも原画を手伝ってもらったし(ガウリイがドレスを破り捨てるとこ)、とにかくいつまでだっても終わらないような
気分でやっていましたね。
マスター
その17話で一番描いていて印象が深かったキャラは?
加藤
ガウリイはもちろんなんですがやっぱリナですね。
あのポニーテール姿はかなり斬新ではなかったかと。原作の方にも感想を聞いて見たかったですね。
実は17話のゲストキャラ、モランボランは自分のオリジナルデザインなんです。
モデルはスト2のキャラクターでしょうか。そのへんからもってきたという具合です。
あの船の船長は監督をモデルとしたとか言われますがそんなことはありません(笑)。
マスター
スレイヤーズをやっている中で、これがやりたかった、これはうまく行ったというのはありますか?
加藤
特にうまくいったと思うものはないですけど、とりあえず作画監督としては初めてなので
ただ一生懸命やっただけです。
途中から髪形作監になってしまったようなところがあります。
だれかさんは横幅作監だというし。髪形とハイライトを非常に気にしていた気配があります。
マスター
月並な質問ですがスレイヤーズの中で好きなキャラクターは誰でしょう。
加藤
好きなキャラはやっぱりシルフィールですね。その点で25
話は萌えた話です。
もともと日本髪系のキャラクターに弱いんです。ときめきトゥナイトの蘭ゼのファンだったもので。
とくにあのエンディングが良いですね。
マスター
ふ、古いですねぇ
NEXTはどの辺に参加されたのでしょう? また、やってみていかがでした?
加藤
NEXTでは1 話Bパート、7 話Bパート、8話Bパート、13話.19話.22話Aパート.25話の作監をやっています。
印象に残ったキャラはなんといってもガーブでしょうね。
あのキャラについてはいろいろご意見があるかと思いますが、渡部監督の絵コンテのパワーに
負けないようにするには、ああいった表現をとるしかなかったですね。
あと、25話のラストシーンの原画を自分で描けたのが何よりも良かったと思っています。
ロードオブナイトメアの登場シーンですね。あの表現はテレビの規格を大きくはずれているぐらい
手間がかかっています。
制作の人間何人も並べてセルに色を塗ってもらったぐらいですから。
マスター
NEXT全体の印象についてはいかがですか?
加藤
まさか終盤でここまでお話しがハードになるとは思ってもいませんでした。
個人的にはシリアス話よりもギャグがやりたかった。NEXTでは決戦の話が多かったもので。
15話みたいなキグルミの話がやりたかった。スレイヤーズはやっぱり15話に
つきるでしょう。
マスター
順番が逆になりましたがプロフィールなどを教えてください。
加藤
そこらじゅうのスタジオから指名手配をくらっているのでおおっぴらにはできないのですが、
代表作は・・・「らんま1/2」でしょうか。一番深くかかわっていた作品です。
一番長くかかわっていた作品は合作の「トランスフォーマー」です。
一時期演出助手もやっていました。そのときの作品は・・・「エンジェル」・・・誰も
知らないですね。
マスター
身内同士のインタビューでなんか笑えますが、カントクとはどんな人に思いました?
加藤
監督は・・・宇宙人ですね。というより、いつでもびっくり箱のようなような
コンテを書かれる方なので、はぁ〜こうくるか〜と驚かされるばかりです。
人間的には胃が大きな胃大な方ですね。たまに床屋に行って大変身される方です。
誰、あの人みたいな。
マスター
な、なんだと〜(笑)
てなわけで、本日はどうもありがとうございました(^-^)。
(10/31武蔵野市某所にて収録)