時代劇上戸(番外編)

written by 魔導士うっちー@NEO-SEA-HORSE



☆プロローグ☆
私立スライ学園内でとーとつに始まった宴会。
宴会騒動は学園生徒を巻き込んで、近隣の迷惑かえりみず繰り広げられるのであ った。
☆プロローグ終わり☆


リナ:「シルフィール、例のものは用意できたかしら」
シルフィール:「うふ、もちろんです。お代官様」
リナ:「越後屋、そちもなかなかの悪よのう」
シルフィール:「お代官様ほどじゃありませんわ。うふ(はぁと)」


ゼル:「リナ、シルフィール、さっきから何をやってるんだ。ブツブツと」
リナ:「何って・・時代劇」
シルフィール:「リナさん、この人きっと悪事を成敗しに来た方ですわ」
リナ:「成程、じゃ、お決まりの。者ども、であえいであえい」
ディルギア:「おお!って、俺だけかい!」
リナ:「おだまり、スポット。役が貰えただけでも感謝しなさい」
ディルギア:「スポットって言うなあ」


アメリア:「あなた方の悪事、しかと見届けました。助さん格さん、少々懲らし めてやりなさい」
ゼル:「助さん格さんって、俺とガウリイの事か?」
アメリア:「決まってるじゃないですか。ほら、早くそこの服を着て、気分出し て盛り上げないと、視聴者がしらけちゃいますよ」
ゼル:「誰だ、その視聴者ってのは。大体、アメリア、水戸黄門はおじいさんだ ぞ」
アメリア:「ちゃんと付け髯してます」
ゼル:「くっ、確かに・・・」
ガウリイ:「まあまあ、ゼルガディス。面白そうじゃないか」
ゼル:「仕方ない、それじゃ一気にかたをつけるぞ。控えーい、控えーい、この 紋所が・・」


ザングルス:「ちょっと、待ったあ」


リナ:「あんた誰!」
ザングルス:「へっへっへ、遊び人の金さんたあ俺の事だあ」
ゼル:「金さんって・・・、おい、水戸黄門に出てくんなよ」
アメリア:「そうです、この悪党達は、水戸黄門こと、このアメリアが成敗する んです。格さん、痛めつけてやんなさい」
ガウリイ:「おお、任せとけ。光よ!」
ザングルス:「おもしれえ、この桜吹雪、散らせるもんなら散らしてみやがれ い」


マルチナ:「きゃー、金さん素敵ィー、こっち向いてぇ〜」
ザングルス:「ピース」
リナ:「隙ありー、のビール大ビン飲ませ攻撃ィー」
ザングルス:「んぐんぐんぐ、ぷはあ、うめえ。ひっく」
シルフィール:「よぉーし、私だって。んごっくん、んごっくん、んごっくん。 ひっく~☆」
リナ:「越後屋!あんたが飲んでどうするかなあ」


フィリア:「ひとーつ、人の世の生き血をすすり・・」


ガウリイ:「な、なんだあ?」


フィリア:「ふたーつ、不埒な悪行三昧、みっつ、醜い浮世の鬼を退治てくれよ う桃太郎」
ゼロス:「フィリアさん、今時の人は桃太郎侍なんて知らないと思うんですが」
フィリア:「じゃあ、何だったら知ってるって言うんですか。そもそもあなたは 何をやるんですか?」
ゼロス:「ぼくですか?そうですね、じゃあ、こういうのはどうでしょう」


アメリア:「ハッ、その格好は南町奉行所の大岡越前!さては、わたしの正義を 邪魔する為にこの場所に現れたのね」
ゼロス:「いえ、別にそういうわけではないのですが」
フィリア:「アメリアさん、ここは一致団結して、この鬼を退治しましょう」
ゼロス:「鬼じゃなくて、大岡越前なんですが」
フィリア:「あくまでこちらの言い分を否定する気ですね。仕方ありません。こ うなったら、お白州でどっちが正しいか決着つけようじゃありませんか」
ゼロス:「望むところです」
ガウリイ:「おお、お白州お白州」
リナ:「あれ、ガウリイ、なんか嬉しそうねえ」
シルフィール:「ガウリイ様は、ひっく。時代劇フリークなんですよねぇ〜、ひ っく」
ザングルス:「おうおうおう、お白州かあ、そいつぁ、俺様の出番だな」
ゼロス:「金さん、それは譲れませんよ。遠山の金さんは北町奉行所、大岡越前 は南町奉行所。格は南町奉行所の方が上です」
マルチナ:「そんなあ、あんまりだわ。この魔族のエゴイスト!」
ゼロス:「そんな事を言うと・・」(パチンと指をならす)


マルチナ:「あーれー」(呼び出された低級魔族に帯をほどかれくるくる回る)


ザングルス:「俺は譲らんぞ」
ゼロス:「勿論ぼくも譲りません」
アメリア:「困りましたねえ」
ガウリイ:「じゃあ、仲良く二人でお白州やったらどうだ。ダブルキャストで視 聴率アップだ」
リナ:「よーし、決まったあ。そんじゃ、お白州セットの準備ィー」


SE:ダンッダンッダンッ(太鼓の音)


ゼル:「大岡越前と遠山のなんとか、おなーりー」


ゼロス&ザングルス:「一同の者、表をあげい」
ゼロス:「調べによれば、その方ら、リナ代官達は越後屋と結託し悪事を働き、 更に水戸黄門がそれに関与とありますが、しかと相違ありませんか?」
アメリア:「ひどいですぅ、わたし副将軍なのにぃ〜。悪事なんて働きませ ん!」
リナ:「そうよそうよ、言いがかりもいいところよお」
フィリア:「わたしも全く無関係です。それに、さっきの決着をつけるんだった ら、あなたもこっち側にいないと不公平じゃないですか」
ゼロス:「それがその、今回の役どころの事情もありまして。そういうわけに は」
マルチナ:「このいけず〜!」
ゼロス:「そんな事を言うと・・」(再びパチンと指をならす)


マルチナ:「あーれー」(呼び出された低級魔族に帯をほどかれくるくる回る)


リナ:「あんた、酒飲んでそんな事何度もやって、気持ち悪くなんない?」
マルチナ:「あーれー・・・って、全然平気」
リナ:「あっそ」


ガウリイ:「ところで、その、ゼロス?」
ゼロス:「はい、なんでしょうか、ガウリイさん」
ガウリイ:「俺は、証拠はあるんですかって言えばいいんだよな。この場合」
ゼロス:「はい、いいんじゃないかと思いますよ。ね、リナさん」
リナ:「あたしに聞かないでよ」(ため息一つ)
シルフィール:「うふ、ガウリイ様(はぁと)」
ゼロス:「ところで、その件ですが、証人がいますよ。確か遊び人の金さんとい う方が」
ガウリイ:「いたかあ、そんなヤツ?」
リナ:「も、もう忘れてる。いたでしょ、さっき。ほら、ちょっと待ったあっ て」
ガウリイ:「おお、で、何だっけ。その金さんって」
リナ:「だから、遊び人だって」
ガウリイ:「そんで、この場合だ、その遊び人がなんの関係があるんだ?」
リナ:「だからあ、証人だって言ってるのよ。あそこにいる大岡越前が。ほら、 分かる、証人よ証人」
ガウリイ:「いや、そうじゃなくて、何の証人なんだ?」
リナ:「はん?・・・言われてみればそうだけど・・・ちょっと待ちなさい。最 初に証人うんぬんって言い出したのあんたじゃないの」
ガウリイ:「だって、この台本にそう言えって」
リナ:「だあ、台本なんて言っちゃだめでしょ。生でやってんのよあたし達」
フィリア:「あの〜、台本なんてあったんですか?この時代劇」
リナ:「あるじゃない、ココに」
フィリア:「あっ、コレそうなんですか。わたしも持ってました」
ゼロス:「あの、そろそろ堂々巡りやめませんか」
アメリア:「ゼロスさんが遊び人なんか証人にするから、格さんが混乱するんで す。この堂々巡りの責任はゼロスさんにあると思います」
ガウリイ:「俺って、格さんだっけ?助さんじゃなかったか?」
アメリア:「格さんです」


ザングルス:「てやんでえ、さっきから聞いてりゃ、ごちゃごちゃと抜かしやが って。証拠だあ?この桜吹雪が全てお見通しよお。その目かっぴらいて良くみや がれえ」
マルチナ:「きゃー、金さん素敵ィー」
ザングルス:「ピース。」
ゼロス:「おやおや、遠山の金さん。まだ出番は早いですよ」
ザングルス:「いやな、そろそろ出ないと印象が益々薄くなっちまうかなあと思 って」
ゼロス:「分かりました。それじゃココから先は、お任せしますよ、金さん」
リナ:「そうはいかないわ。ふっふっふ、今まで隠してたけど、実はあたし、将 軍なのよ」
全員:「ええー!?」


リナ:「突然だけど、こんなお白州はぜーんぶ無効よ。ぷはあ、酒がうまい」
アメリア:「そんな無茶苦茶な」
リナ:「却下」
ゼル:「おい、リナ。我儘を言うな我儘を」
リナ:「却下」
フィリア:「そう言えば、わたし、『許さん』ってまだ言ってませんわ」
リナ:「却下」
アメリア:「わたしなんて、印篭で水戸黄門宣言すらしてないんですよ。一番の 決めシーンなのにぃ」
リナ:「黙らっしゃい。あたしは将軍なの。時代劇じゃ将軍は最高権力者なの よ。あたし以外の誰がその役やれると思ってんのよ」
アメリア:「そりゃまあ、その通りですけど。でもせっかくのストーリーが」
シルフィール:「もっと、ガウリイ様の活躍を見たいれすわ。ひっく」
ガウリイ:「台本せっかく覚えたのに」
リナ:「ああ〜、うっさいうっさい・・・・あたし、暴れちゃう」


ガウリイ:「ああ、リナが、リナが暴れてるぅ〜」

ゼロス:「暴れん坊将軍ですね。良かったですねえ、ちゃんとオチがついて。ね え、みなさん・・・おやおや、しっかり巻き込まれていらっしゃる(^^;  それじゃぼくは一時撤退させて頂きます」(シュタっと消える)


※注意 この作品はフィクションです。良い子のみんなは真似しちゃダメです。

おわり


HTML EDIT BY αえん

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