我々を支えてくれた阿見さんからコメントを頂きました。
「主催者として WATER GUYSとして」
大和市引地台温水プールを管理運営しております(財)大和市余暇活動推進公社の阿見と申します。
この度は「WATER GUYS 男子シンクロショー」に沢山の応援とご来場をいただき、本当にありがとうございました。
私はWATER GUYSと出会い、彼らの趣旨に賛同し、
「そしたら、俺達にはシンクロしかねえだろ」
という言葉に心動かされ「WATER GUYS男子シンクロショー」の開催を決定し、彼らの活動をサポートしてまいりました。
彼らの開催に至るまでの道程は、困難の連続であったことは容易に想像がつきます。
第一に、メンバー集め。
シンクロという言葉のとおり、メンバー全員の心が同調しなければ演技として成立しないシンクロは、心通った仲間が必ず必要です。
途中で脱落は許されません。
そんなメンバーが簡単に集まるわけがありません。
そして第二に練習場所に苦労したはずです。
普通、公共のプールでアクロバティックな練習はさせてもらえません。
コースを使えても1コース2コースが関の山でしょう。
プールを大きく使って演技するシンクロにあって、あそこまでの上達までもっていけたことが今でも信じられません。
第一、第二の困難をクリアしたうえで、第三の困難に公演場所の選定があったはずです。
いくらいい仲間に恵まれても、練習で演技が上達しても・・・
公演できなければなんのための練習でしょうか。
しかし、こればかりは彼らだけではどうしようもないはずです。
そして… 公演の理解を得ることはかなり難しいものであったでしょう。
実際かなりのプールに門前払いをくったのが現実です。
私は、この公演に際して、彼らに「傷害保険」をかけました。
見た目以上に危険を伴うこの演技はその派手さゆえに主催者としては難しい点も実はあるのです。
しかも彼らはこの夏にしか集まれないのです。
周知も十分でない状態で30分も25mプールを利用制限するなど14年にわたるHOPの歴史でもありません。
想像してください。
彼らは決してプロではありません。
ドラマや映画でやっているのでもありません。
練習場所やスタッフが用意され、そのためだけに時間を割いて専門家が教えてくれるわけではありません。
ましてや彼らはお金をもらっているわけではありません。
高校生なら学校のプールや文化祭があるからまだ楽だったでしょう。
普段はごく普通の大学生、住んでいるところも皆ばらばらなのです。
知名度も実績も皆無に近い彼らを出演させるのは、主催者にとってもある意味で挑戦でした。
だから私は彼らに「頑張ってください」とは言いません。
「ともに頑張りましょう」といい続けました。
私は、プロとして彼らにはできないことをサポートしてきました。
ある時、リーダーが私を「監督」と呼んでくれました。
私は照れくささでプロフィールには「主催者」と書いていましたが、プロとして裏方に徹しようと決めていたからです。
しかし、彼らは主催者の私を仲間として迎え入れ、
「そしたら俺たちにはシンクロしかねえだろ」
というあの言葉の刻まれたTシャツをくれたのです。
彼らには「出演者、観客、主催者・・・ この三者が皆満足してはじめて成功なのだ」と口を酸っぱくして、言ってきました。
9月24日18時30分、あの瞬間にHOPにいた皆には分かってもらえたと思います。
出演者、観客、主催者が見事に一体となり、あの瞬間プールは彼らだけのために時間が流れていました。
まさに“プールの時が止まった”のです。
HOPは男子シンクロ以外にもさまざまなショーを開催してきました。
しかし、あのような事態はまずありえません。
私は司会として観客を一望できるところにいましたが、まさに裏方冥利につきる光景でした。
500人を超えるであろう人間が同じ感動を共有できたのだからあのイベントは成功したのだと考えています。
ついつい裏方であることを離れ、退場の際に皆とハイタッチをしてしまったあの一瞬、私は仕事を放棄しました。
私は主催者であり、WATER GUYSでした。
なんだか彼らとの別れにあまり寂しさを感じませんでした。不思議とまた会える気がするんです。
主催者としてショーの成功と、WATER GUYSとして彼らの仲間になれたことに感謝と幸せを感じています。
ありがとうございました。