南の鉄路の彼方へ


平成15年8月10日、「鉄道のない都道府県」と四半世紀近く言われ続けてきた沖縄にその言葉を返上する出来事が起きた。
それはまさに、沖縄の歴史を塗り替える出来事である。
その名は「ゆいレール」

初めてのゆいレール
平成15年8月9日未明、翌日は歴史的な出来事をこの目で確かめる為、早く起きようと寝床についたのだが、ゆいレールに乗れる、その思いなのかなかなか眠れない。まるで遠足に向かう子供のような感じだった。
遂に迎えた平成15年8月10日。
ボクは朝4時半頃目を覚ました。準備をそこそこに終え、国道329号線のとあるバス停に向かった。なぜ、朝早くの行動なのかと言うと、午後から仕事が入り長居は無用なのだ。だから、朝早い列車に乗って早い目の取材と言うある意味強行軍なのだ。
バス停についた頃には空が明るくなり、かなり待たされ那覇空港行きの124系統いすずキュービックで那覇空港駅へと向かったものの、乗客は僕含め約4人と少なめであった。平日ではないのでこのくらいがいい按配なのか?
営業運転としてのゆいレールとのはじめての遭遇は、那覇市内の中之橋近辺だった。「1000系だ!」メガネを紛失した(管理人があほなだけなのか)ので何F(編成の事)なのかさっぱりわからない。渋滞で悪名高き「国際通り」をスムーズに通過し、県庁北口でも1000系を目撃したが、何Fなのかこれもわからない。(だったらめがねを買えやというつっこみは勘弁)
2年前モーニング娘のコンサートが開かれた奥武山公園を通過し、那覇空港へと疾走、7時半頃、国内線ビルに到着。ここまでのバス代は750円なり。今まで僕んちのすぐそばのバス停からここまで910円支払ってきた。この差額はいったい・・・。考えただけでばかばかしくなるので止めにする。
国内線ビルのバス停の時刻表の調査の為1階に降り、7月25日から下りのみだが23系統具志川線がここから出発していると知り、早速時刻表の調査。しっかりしてまんがな。
せっかく那覇空港に来たのだから、飛行機を撮影しないと意味がない(っつーのは俺だけか?)だから、撮影したのだが、今後のことを考えただけでフィルムがもったいないので1枚しか撮影していない。
いよいよメインのゆいレールに乗るのだが、係員に尋ねたところ階段で下に降り、小一時間近く並ばされるといわれ僕は1階へ降りた。
そこにも係員がいて、どのくらいかかるのですかと聴くと、ここでも小一時間くらいかかるといわれた。小一時間くらいはと僕は並んだが、前の列は進むのだが、ボクの前に居る民間人が新聞を広げているのではないか!ここから2階に着くまでの間、数回件の民間人に「すみません」などと延々言わなきゃいかんのか!
駅への通路に差し掛かった途端、駅員らしき人が「記念乗車券をお求めでない方はこちらへお進みください」と言った。ボクの近くのオッサンは「何で其れを早く言わんのだ」だの、別の人間は「其れを先に言わんか」などときれていた。憤る気持ちは判らないまでもないが、少しは良識を持って欲しい。
記念乗車券は首里で買おうと決めたので、券売機でゆいレールの切符を買う為並んだが、僕の前にいた女は「壊れてんの?10円が使えないんだけど」と言う始末。「早くしてくれや」と僕の心の中ではそう思った。
やっと僕の番になり乗車券を購入。久々の自動改札機で切符を入れ那覇空港駅のホームへ向かった。エスカレーターを使うくらいなら逆に階段が早いと感じ階段を使いホームへ。
ゆいレールのホームから見た景色はいろんな意味でも新鮮味があり、新しい鉄路を実感したのだった。7時50分頃2番線にゆいレール1000系が入線。ボクは「後ろが空いてる決まっている」と感じ最後尾の1105へ。

実乗編成・区間 那覇空港〜首里

号車
第五編成
1105F
1105 1205


実乗編成・区間 首里〜県庁前

号車
第一編成
1101F
1101 1201


見た感じは221系っぽいんだが、運転台を見るとスーパーはくとみたいと感じた。早速運転台の写真を撮影。
ゆいレールは運転台後ろの座席だけクロスシートで後はロングシートのエクステリアである。7時56分、ゆいレールは首里へと向かった。すぐ近くの操車場では3編成ほどが昼寝していた。
那覇市内を車窓で眺めようとしたが、ボクが座った席は運転台後ろのクロスシートで、車窓を眺める時は首が痛いし、クロスシート部のみが窓がないのが正直悔やまれる。
ゆいレールのアナウンスは自動放送であるが、その直後には沖縄民謡が流れているし、実際乗った感じだと非常に退屈させない工夫がなされているのに好感が持てた。
那覇バスターミナル等を見て、新鮮な感じがして昨日(9日)までは絶対見れなかった光景がいつでも見れるのだから、新鮮味ある景色だ。まさに「21世紀の沖縄の景色」そのものなのかもしれない。
ゆいレールは新都心おもろまち駅の近くを通過した。その時に見たおもろまち駅の交通広場は正直言って未完成のまま開通を迎えたのだから、この駅の交通広場だけはいかにも「仮営業」という感じだった。正式に使用される事を願いたい。そして、花壇つき噴水(夜はライトアップ)をつけてくれたらステキなのに・・・。
古島を過ぎてから坂がやたら多い区間であるが、正直な印象は「ホントに坂道なの?」と我が目を疑った。景色を改めて眺めると本当に坂道なんだなぁと実感した。
8時20分頃、ゆいレールの旅は首里で終わった。
終点のアナウンスを聞いたとき「ホントに終点なんだなぁ」と感じました。
首里駅の印象は2番線のみの営業で、1番線はまだ使われていないのが正直淋しい感じだった。
駅の改札を抜け、県庁前までの切符を購入、那覇空港で買わなかった記念乗車券を購入。シリアルナンバーは4087番で、松崎洋作氏のイラストはホントにステキで、カッコイイ切符だった。改めて駅のホームに立つと、右手側は未成線で、今後はどこまで伸びるのかを物語っていた。左手方向は急カーブでこの駅近くの急カーブと坂の多さには正直驚いた。那覇空港からの列車は、1101F以下2両の列車で、フロントマスクには(祝)と書かれていた。今度は車窓を眺めるとしよう。下り坂は急坂を下るような感じで少しおっかなかったし、車窓から眺めて感じたのは、目の前のアパートは、いつもゆいレールを眺めるなんてと羨ましく感じたのだ。
古島に戻って感じたのは、バス停がすぐ近くにあり、112系統や90系統はおもろまちよりここで乗り換えた方が便利そうだなぁと正直実感したのである。そんなこんなで県庁前に到着。とりあえずボクのゆいレールの旅はここで終えるとしよう。
続きは今月19日、23系統特急バスで県庁北口で降り、県庁前から那覇空港まで乗るつもりである。

ゆいレールについては、公式HPのほか、本館である「琉球かりゆし鉄道 琉球かりゆしトラベル」内の「ゆいレールに乗りに行こうねって、あんなに決めた」にも書かれていますので、「こちらも併せて御覧下さい

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