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プチパニック
今日はまだ牧野を見かけてない…。
また類と非常階段にいるのか?
モヤモヤした気持ちを抱えたまま歩いていると、牧野が一人で歩いてくるのが見 えた。
「よぅ、牧野。」
思わず声が出た。
ん?
なんだか牧野の様子がおかしい。
総二郎の問いに答える声も、心なしか震えている気が…。
ったく、コイツはいつも俺に心配ばっか、かけさせやがって!!
「あきら、総二郎。」
二人とも、すぐに察したようだった。
〈じゃーな、司、頑張れよ。〉
牧野に気付かれないよう、俺に目で合図を送って立ち去る、あきらと総二郎。
その間も放心したように、ボーッと突っ立ってるだけの牧野。
「牧野、どぅしたんだよ…?」
何も言わない牧野。
本当、どぅしたんだ?
「とにかく、移動しよーぜ。」
二人して、ここに突っ立ってる訳にもいかねー。
とりあえず、牧野を連れて歩きだす。
「道明寺…?」
明らかにいつもと違う、不安そうな牧野の声。
「なんだよ?」
振り向くと牧野と目が合った。
妙に熱っぽい瞳。
「牧野、お前本当に大丈夫か?」
「…ぅん。」
頷くと同時に、崩れるように座り込む牧野。
慌てて近付くと青白い顔が目に入る。
「全然、大丈夫じゃねーだろ!牧野…顔、真っ青だぞ!!」
斜め下を向いている牧野に顔を近付けて言う。
まったく、コイツは…。
フワッ―…
俺の頭に何かが触れた。
っ!?
牧野…?
一瞬、何をされたのか分からなかった。
牧野が、その細い指を俺の癖のある髪に、そっと指を絡ませて優しく撫でる。
!!////
俺は正直言って、すげぇ驚いた。
牧野から俺に触れてくるなんて…。
何より、牧野の手が気持ち良くて、俺は動く事ができずにいた。
「っ!!」
正気に戻った牧野は、慌てて俺から手を離した。
牧野の顔が赤い…。
きっと俺も赤くなってんだろーなぁ。
「ごっ、ごめん!あたしっ!!」
立ち上がった牧野の体がよろけた。
あぶねっ!!
「牧野っ!!」
間一髪で牧野を抱き留める。
ふぅー。
コイツは本当、目が離せねぇな。
ん?
牧野を抱いている腕から伝わってくる熱が、異様に熱い。
「おぃ、牧野?」
…返事が無い。
見ると、グッタリと俺に寄り掛かっている。
病気か?
俺は牧野の小さい体を抱えて、道明寺家に急いだ。
軽いな…。
コイツ、ちゃんと飯、食ってんのか?
牧野の細い首を見て俺はそんな事ばかり考えてた。
「姉ちゃん!医者を呼んでくれ!!」
扉を蹴破りそうな勢いで開けた俺を怪訝そうに見た姉ちゃんは、
俺の腕の中で赤 い顔をしている牧野に気付くと、すぐに理解したらしい。
「司、客室に寝かせてあげなさい。」
「俺の部屋でいぃだろ。」
その瞬間、発せられた姉ちゃんの冷たい眼差し。
「まさか、病気のつくしちゃんに変なことする気じゃ…。」
ドキッ!!
「びょ、病人に手を出す程、腐っちゃいねーよっ!!」
まったく無い…というのは嘘だが。
「ふぅん。じゃ、いぃわよ。」
そぅ言いつつ、まだ疑いの目を俺に向けてくる。
そんな目から逃げるように、俺は寝室へ入った。
そっと牧野をベッドに寝かせる。
俺のベッドに牧野が寝ている…。
ただ、それだけで十分、満たされるはずだったのに…。
俺の手が牧野の頬に触れる。
白くて柔らかいその肌は、熱のせいで、かなり暖かかった。
俺の中に目覚める獣を、やっとの思いで押しとどめる。
「失礼します。」
入ってきた女医に、とりあえず牧野を任せる。
「よく耐えたわね。見直したわ。」
いつの間にか、俺の後ろにいた姉ちゃん。
「…見てたのか?////」
あれを…。
「見てないわよ。でも…想像はつくわ。司は顔に出るからね。」
なっ!!////
慌てて牧野から目を逸らす。
「初々しくて可愛いわぁ。司、お姉さんは応援してるからねっ!でも無理矢理は ダメよっ!!」
はいはい…。
ただの風邪か…。
良かった。
安堵のため息を吐く。
俺は診察を終えた医者を早々に帰らせた。
注射を何本か打った牧野は、今は気持ち良さげに眠っている。
無防備に寝やがって…。
牧野の額を、軽く指で弾く。
「ん…。」
牧野がゆっくりと目を覚ました。
「気が付いたか。」
牧野はまだボンヤリしている。
「風邪と疲労だってよ。お前、バイトやり過ぎなんじゃねーの?」
まったく、俺に心配かけさせやがって。
「おぃ、聞いてんのか?お前、38度も熱あったんだぞ!!」
俺も、とんだ女に惚れちまったなぁ。
「自分の体調も管理できないなんて、本当にアホだな。」
急に照れ臭くなって、いつもの喧嘩口調になってしまった。
「仕方ないでしょ。」
フラッ
立とうとした牧野の体が揺れる。
「もぅ少し寝てろ。」
俺は見てられなくて牧野をベッドに押し戻す。
「でも…。」
何か言いたげな牧野を抱き締めて黙らせる。
「あんまり、心配かけさせんなよ…。」
自分でも意外な程、俺は気持ちを素直に言葉にできた。
言葉にできない他の気持ちは牧野を抱き締める腕に込めた。
「ごめんね…。」
牧野が俺の背中に腕を廻す。
胸に抱いてるこの女。
牧野つくしが愛しくて。
大切にしたいって思うから今は俺にブレーキをかける。
「もぅ…寝ろ…。」
そっと牧野をベッドに寝かせる。
次に目覚めたら牧野は、きっと笑って帰っていく。
俺のベッドにお前の香りを残して…。
だから今夜、俺はお前の残り香を抱いて眠ろぅ…。
「…ありがとぅ。道明寺…。」
半分、眠っている状態の牧野が呟くように言う。
「おやすみ…つくし。」
返すように囁くのは愛する女の名。
つくしの顔が少し微笑んでいる気がした。
その額に残す俺の印。
牧野…お前は俺のものだ…。
…これは襲った事にはならないよな?
続きはコイツが起きてる時にしよう。
牧野の唇に触れる程度のキスをして、俺の中の獣を追い出した。
なかなか戻ってこない俺を呼びに来た姉ちゃんが見たものは、
牧野を抱いて幸せ そうに眠っている俺達二人の姿だった…。
〜Fin〜
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こちらが司視点です^^*
おーおー耐えてるねぇ!!天使と悪魔の囁きが聞こえる(爆
しかし!!純粋につくしを愛する司は,悪魔の囁きなんか聞こえません!!(笑
椿ねーちゃんにも見直されたことだし,成長成長♪
ん?ってことは…。
昔の司だったらこのまま無理矢理…?ぶばっ!!!!!(鼻血
…失礼。妄想が過ぎました。
つくしから触られた時の司が初々しくて可愛いですね!
突然のことに思わず反応が鈍くなってしまう辺りが好きよ!!ww
こんな素敵SSをタダで(じゅるり/笑)頂いちゃってイイものかしら?
罰が当たりませんやうに〜!;;
彩さん,ありがとうございました〜!
つくしバージョンはコチラw
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